第2章・友情と恋

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りの『じゃあ、大樹の所行くから。また明日ね!』 「………あぁ…」 聞こえるかわからないくらいの声で返事をした。 彼女はそれを聞き取れたのか聞いていなかったのか知らないが、 間を空け、ここの下駄箱から小走りで走り去る。 俺の横を通り過ぎるときに香る、甘い香り。 美羽とはまた違った、香りだった。 五月蝿い、心臓……。 「………っくそ!」 >>>ガンッッッ―――! 俺の右足が下駄箱を蹴り、五月蝿い音が響くと一瞬、五月蝿い心臓が聞こえずに済んだ。 「………っ………っはぁ…………何なんだよ…」 「………胸糞わりぃ…」 ・
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