海*恋*花火

・揺れる想い

先生『じゃあ、入学試験で学年トップだった２人にお願いするわ』

しーん…

更に静まり返る教室。

皆は誰だ？
と思っているのだろう。

しかし数名は俺じゃないかと思っているのか俺を見てくる。

まあ、新入生代表やったんだしな……。

でも、もう一人って？

先生『えっと…男子が山西君で…』

やっぱりか。

男子がって事はもう一人は女子か…。

男子は俺と聞き小さくガッツポーズをする奴もいた。

先生『女子は岡本さんね、２人にお願いしてもいいですか？』

先生は俺達２人に視線を向ける。

りの『私は構いません。』

先生『ありがとう。山西君は？』

断る理由は………
別にない。

面倒臭いなんて理由にならないしな…；

「…構いません。」

先生『そう？じゃあ２人で決定ね。どっちが議長になる？』

りの『………山西君で！』

「へっ？！；」

先生『そう？じゃあ議長は山西君ね。決定』

「………；」

てゆーか、俺に拒否権はないんですか？

まあ、いいけど…

岡本梨乃。

彼女がもう一人の学年トップだったのか…

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