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美羽は一息つくと、静かに口を動かした。
美羽『……まずね、陸』
「……な…に?」
美羽『あるモノからの伝言を………。貴方は勘違いしているみたいだけど…』
あるモノ?
勘違い?
美羽『確かに神様は残酷。でも…今回、貴方が出会った人達。何故優や由香、私に似た人物に出会わせたか…』
¨出会わせたか…¨
何故?
美羽『 ¨この出会いは決して悪戯ではない。この出会いは貴方に与えた、人生をやり直すチャンスなのです¨ 』
悪戯ではない
俺に与えられた
人生をやり直すチャンス…………だと…?
「…………何が…チャンスだ…ふざけた真似しやがって…」
美羽『………陸…、私と優君…怒ってないから。』
美羽『…陸の事、怒ってないから。第一、私や優君の死は…陸のせいじゃない…。』
「………っ違う。…俺の…せいだ…」
俺の…
美羽『違うよ陸。』
違う?
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