・揺れる想い

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「あと?」 梨乃『泣きそうな…顔してたから…』 泣きそうな…… 顔してた……? 俺が……? 梨乃『何か嫌な夢見たのかと思って…』 嫌な…夢………。 そうか、 あの場所は 夢の中だったのか… でもあの夢は 嫌な夢なのかな いや、でも… 嫌な夢か… 「まあ…大丈夫だよ」 梨乃『そっか。……あ、カラオケ、次回ってくるよ』 「………」 梨乃『私何歌おうかな…山西くんは何歌うの?』 「………俺、歌は歌わないから…」 梨乃『そう?』 数分後、後ろに座っていた男子からマイクが回ってきた。 彼女はそれを受け取ると、曲を入れる。 可愛い女の子が歌うことだけあり、男子がほっておくはずもない。 梨乃『うーん…そうだよ!』 「?」 梨乃『山西くんもやっぱ歌おう!すっきりするよ』 「は?;」 無理矢理持たされたマイクを眺めながら俺は何で?という顔をしながらも曲は流れ始めた。 ・
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