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てか俺……
めちゃくちゃ音痴なんだけど…;
でも…
知ってる…。
この曲。
何故なら、
俺が一番好きな曲だから。
梨乃『~ーー~~♪~』
小さなテレビ画面に歌詞が字幕で映されると、彼女は温かな声で歌い出した。
梨乃『~ー♪…っちょっと!山西くんも歌ってよ!ほらっ』
彼女は俺が手に持つマイクのスイッチをONにすると、無理矢理それを俺の口元に運ぶ。
梨乃『~♪』
「………;」
俺は困りながら彼女を見ると、早く歌えと言わんばかりの目つきをしていた。
仕方ない……か…
「………--―」
俺は小さな声で歌い始め、だんだんと声を安定させながら
曲の中に入り込んだ。
聞き慣れた歌詞を口にしていく…
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