792人が本棚に入れています
本棚に追加
★★★★★★★★★★★★
そう
わかっていたんだ。
なのに俺達2人は
いつもソレを
否定した。
★★★★★★★★★★★★
Side~陸~
合宿先に着くまでの時間。
俺はまた気づかされた。
あの感情が事実だと。
だからまた、否定する
バスの中、隣に座る彼女を見た。
少し眠くなってきたのか
うたた寝しそうになる彼女は
いつもよりも小さい女の子っぽくて
可愛く見えた…。
柔らかい印象を与える彼女に見入ると、心がとても温かくなった気がした。
そして、否定する。
この温かさを
否定する。
わかっていたから。
この感情が何なのかを―…
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・
最初のコメントを投稿しよう!