2人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「えぇ、聞こえましたとも!!」
力強く言うティエルノだったがノビオ先生は微動だにしない。
「チャイムが鳴ったら席につくものだよ、ティエルノ君。サッサと席につきたまえ」ノビオ先生はイライラした様子で教壇へと向かった。ティエルノは内心、ホッとしていた。ノビオ先生は怒ると回りくどい言い方でネチネチと怒るのだ。しかし、今日はどことなくソワソワしているようだった。
「では、教科書32ページを開いて…」
ノビオ先生の授業が始まった。
ブーッ。 ブーッ。 ブーッ。
(ん…?何だ??)
フレスコの携帯が震えた。携帯の画面をこっそり覗き見たフレスコは、ガタッと立ち上がって叫んだ。
「な…何ィィィ?!」
最初のコメントを投稿しよう!