君に歌うウタ

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最近の僕はと言えば いつも同じことばかり考えて それが何かと言われたら 大抵君のことばかり こんなに近くにいるのに 触れられない切なさと 側にいるのに 離れていく寂しさに 僕はやつれるばかり 希望なんてもったて いいことないってしってるのに 僕の頭の中は どうしようもない衝動ばかり いつも君のそばにいた 僕の心は君から離れずに 空っぽの僕は いつも夢を見るだけ 我が侭なんて言うと 君は泣いてしまうから いつも僕は 独り言のように歌を唄うだけ 寂しさは君に 切なさも君に ただ苦しさは僕だけに いつも君を見つめるのは 抱き締めてほしいからじゃない 君の体温を 遠くから感じていたいだけ ただ、それだけ 剥き出しの感情は いつも君を傷つけて そして僕にも 深い溝を残す だから僕は 一人で霞むだけ 君の温もりを探して 今日も一人で くちずさむだけ こんな歌を君に聞かせたら そんな事を思いながら 今日も一人 くちずさむだけ 夢の中の君にだけ そっと聞かせる幻の歌
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