姉貴と高校

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しばらく歩き、学校まであと少しという曲がり角で、聞きなれた声が聞こえてきた。 「誠! 久しぶりだなぁ!!」 「うるせぇな」 「……すいません」 朝っぱらから超ハイテンションで話しかけてきた蛆む…こいつは新藤 学(シンドウマナブ)年齢は同じく15、中学時代からの腐れ縁だ。 趣味はスポーツ、なんて暑苦しい奴 容姿は、こんな奴だが上の中くらいだろう、恵まれた長身に細い手足、しかし、どこかしっかりした体格をしていて、髪型は短髪で黒い髪だ。 顔はスポーティーな爽やかとした顔で、太すぎない綺麗な眉毛と、少し茶色っぽい大きな目をしている。 しかし残念ながら勉強はそこまで出来ず、この学校にもスポーツ推薦枠で入ってきたのだ。 「誠って俺には冷たいよな……」 「構うのがめんどいからな」 「泣いていいかな?」 「泣いても良いけど、周りから白い目で見られるよ」 「すいません……」 こんな扱いだが俺の中ではそれなりの評価をしている、こんなのでもいい奴だからな。
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