姉貴と高校

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教室に入るとこれから一緒に学校生活を送る俺たち以外のクラスメートが、静かに座っていた。 「ねぇねぇ、あの子二人かっこよくな~い?」 「だねぇ~! 私あの背の高い人タイプ~!」 「私はもう一人の子が良い!!童顔で可愛い!」 なにやら、俺たちが教室に入った途端に騒がしくなったな……大方、学がかっこいいとかなんとかや、もう一人はあんまし……とかそこらへんだろう、悔しいが…… 「ほらほら! 静かにしろ!」 ざわつき始めたクラスを先生が一喝した 「今日から高校生なんだ! 自覚を持って入学式に臨むんだ、こんな風に浮ついていては高校生としての自覚が足りないぞ!」 やっぱりこんな感じの先生か、予想通りだ。 「というわけだ!入学式はこのように執り行う、まず~……」 ここは長いから割愛させていただく。   「……と言ったように式は執り行われるからよく覚えておくように、では今から体育館に向かうぞ」 先生は俺たちにそう言いまだ春先で少々寒い廊下に俺たちを並ばせた。
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