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「お前ふざけてんの?」 「いえ、真面目にやったんですけど…」 ある日の放課後、 夕日がさすこの部屋で生徒が怒られていた。 「若宮さあ、さすがに7点はまずいって。このテスト100点満点だよ?」 「はい」 「もう高3なのにこの点数って…。お前進学だろ?こんなんじゃどこも受かんねーよ」 「その点に関しては数学は受験科目じゃないので大丈夫です」 「…その前に卒業できねえよ」 「……あ、そっか」 先生の口からは思わずため息が漏れる。 .
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