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私とミチル、章の三人は、一年生の教室に向かった。
「っていうか、隆弘はぁ?」ミチルが下駄箱の方を振り向きながら隆弘の姿を探していた。
「さぁ?もう教室に行ってんじゃねえの?」
章はキョロキョロしながら流すように答えた。
そして、歩きながら女の子を物色している。
私達が通う高校は、県内の公立では進学校として、一、二のレベルの学校
地元から電車を三駅乗ったところにある
「何か、大半が真面目一筋ちゃんだなぁ…」
章はつまらなさそうに呟いた。
「あんたは、何をしに学校通うんだよ!」
ミチルが章のボヤキにツッコミを入れた。
「クラス、どんな子がいるのかなぁ…ちょっとドキドキしない?」
ミチルに話しかけながら、私はふと廊下の窓から外を見た。
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