唯一の親友、理恵

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理恵は迷っていたが、やがて地味グループの幸子の方にやってきた。 「ちょっと、あの尻軽女が来たわよ」 (尻軽女って…今時使わないだろ) 理恵が口を開きかけた時、 「あっち行こっか」 と地味グループ一人が言い、理恵から離れた。 一瞬、理恵が泣きそうな顔をしたのを幸子は見逃さなかった。 幸子は地味グループと一緒には行かなかった。 「―行かないの?」 幸子は頷き、 「一緒にやろ」 と言い、理恵の手を取った。
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