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「多分、あの人達から避けられるよ」
「いいの、別に」
理恵は幸子を見た。
「―ありがとう、山本さん」
(名前、知ってたんだ)
理恵とは初めて話すし、学校でも目立たない地味な幸子の名前をすぐ言ってくれて嬉しかった。
理恵は一人で気丈に振る舞っていたが、本当は平気ではなかったのだろう。
今なら良くわかる。
実は人一倍周りに気を配り、心配性で寂しがりやなのだ。
それから二人は親友になった。
理恵は幸子の男嫌いを面白がり、克服させようとあれこれ作戦を練った。
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