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今日の為に買ったワンピースと靴、アクセサリーと、ご祝儀は幸子にとってかなりの出費だった。
せめて料理くらい堪能しなければ、割りに合わない。
「あの子、略奪したのよ」
「え？」
「旦那、婚約者いたのに奪って、結婚までこぎつけたんですって。最近の若い子は本当やるわね～」
「へえ…」
略奪の上結婚なんて話を聞かれてもピンとこない。
くるわけもない。
「すみません、今日、二次会参加出来ませんか？」
若い男が幸子に声をかけてきた。
「あら、あなた幹事さんなの？」
幸子が何も答えていないと、隣に座っている弥生が聞いた。
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