苦手な結婚式

4/9
前へ
/166ページ
次へ
「はい、すみませんご挨拶が遅れて。僕は新郎の友人の田村と言います」 丁寧に名刺を弥生と幸子に渡す。 ―仕事じゃないんだから。 うんざりしながら、幸子は名刺を閉まった。 「実は二次会人の集まりが悪くて、お二人にも是非来てほしくて」 弥生が身を乗り出した。 「あら、銀行員の方?」 「はい、同僚も何人かいます」
/166ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1884人が本棚に入れています
本棚に追加