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「どうする?山本さん」
「―あ、私は明日早いので」
「ええ?でも可哀想じゃない人数足りないんだって」
「そんなに遅くなりませんよ」
弥生は銀行員と聞いて、行く気満々だった。
先輩なので断るわけにも行かず、仕方なく
「―じゃあ、少しだけなら」
「ありがとうございます、喜びますよ、あいつら」
田村という男が指したテーブルには彼と似たような格好をした若い男が何人も座っていた。
気付かれないように、幸子はため息をついた。
幸子はこういう、若い男性との交流が大の苦手なのだ。
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