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「同僚の方たちは、どこにいるの?」
「あ、はい。紹介しますよ」
二人は幸子の側を離れた。
幸子はこの時は弥生に感謝した。
―何で、私なんかに声をかけるの?
こういう時、幸子はどうすれば良いのかさっぱりわからない。
弥生は銀行員達に囲まれてご満悦の様子。
幸子はぼんやりとその姿を眺めていた。
―早く帰りたい…
もう夜の11時を回っていた。
ため息をつきながら、
―どこが『遅くならない』よ?
と叫びたくなった。
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