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「見た目はな…。まあ、いいじゃん。新しいダチだと思って仲良くしてやってくれよ。」
琉衣は何がごまかしてる…そう感じたものの零斗がいる前では口に出さない方がいいような気がする。
後で琉衣にだけ聞こう…でも普段から隠し事をしない琉衣だけにこのごまかし方は気になる。
だが、とりあえず今は考えても仕方がない。
「零斗はさあ、どこ出身??琉衣と同じ??」
「僕は…えっと…田舎っていうか…山ん中っていうか…」
そこまで言うと零斗は黙り込んでしまい、それを見た琉衣が話し始めた。
「零斗は俺と同じとこ出身だよ。中学は違うけど。」
ふ~ん、と頷きながらも棗は納得のいかない顔だ。どうして同じ出身なのに中学は違うんだ、と聞かれたら答えようがない。
だって…零斗の出身は俺と全く違う。今話したことは全て嘘なんだ。
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