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なんとか授業も終わり、学校の帰り道。
「あ、そういやお前あの後、大丈夫だったか?」
廉が心配そうな顔で私に尋ねた。
「何が?」
「いや、何がって……無言電話だよ」
「あーあ、大丈夫。何にもなかったよ」
「そっか。ならいいけどさ」
「無言電話って何ー?」
芽依が興味深そうに入ってくる。
「何かさ、昨日俺が電話したら、こいついきなり怒鳴ってくんの。「一体誰なんですか!?」って。聞いたら、さっきから無言電話が続いてるって」
少し悪戯っぽく話す廉。
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