プロローグ

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夜の帳が下りきり、人々が寝静まった頃。 古びたビルの屋上に八つの影があった。 「…もうすぐ我等が主が復活する…」 「ふふ…これから楽しくなりそうですわ」 「…早く殺りたいな‥」 「人間は皆殺しだ…!」 「…ぬ」 「ひゃははっ!少しは楽しめるかねぇ?」 「ククク…誰が一番強いか、教えて差し上げなくては…」 「……いくぞ」 『それら』はそれぞれ、闇に溶けるように消えていった。 「…待っていろ。必ず…」 …必ずや、八つ裂きにしてやる――… こうして屋上からは誰も居なくなった。 ただ一枚の、黒き羽を残して。  
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