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声に応じるように私は目覚める眩しい程の光と美しい色とりどりの花畑が瞳の中に映し出された
「アリス」
不意に名前を呼ばれる
でもそれが私の名なのか実感出来ないが確かにその声は.私を呼んでいた
『だれ…?』
「こんにちはアリス」
後ろを振り向くと白いスーツに白髪の絶美男性が立っている.
でも瞳だけが紅く輝いているのがちょっと不気味
“白兎”
脳裏にある動物の名前が過ぎった……けど普通の人間じゃない頭に生えてる“兎耳らしき物”を除いてはだけど
“彼から逃げなきゃ”
えっ?追いかけるんでしょ?.逃げたらシナリオが壊れてしまう
脳に浮かぶ言葉に投げ掛ける
「アリス」
彼は少しずつ私の方へ歩み寄る何で?あなたは逃げる役目でしょ
「私を捕まえて下さい」
『はぃ!?』
白兎…自暴自棄に走る気?
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