双子誕生

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ようやく食事が終わると流しに椅子を使い食器を片付けた。 「母さん帰ってこね~からな~」 オレは少ない頭をフル回転させながら美優をどうするか考えた。 流石に美優を一人にするわけにはいかない。 だが、しゃぶられるのも何か違うわけで…。 完全にふやけちまってるよ…。 しゃぶられた親指を見ながらしゃぶられない方法を考えた。 積み木で遊ぶか。 オレは美優の玩具がはいっている襖をあけ積み木を取り出した。 「美優、にいちゃんと積み木で遊ぼうぜ!」 「や!」 はっきり言いやがりましたよこの子…。 せっかく提案したのに…。 しゃぶられない方法。 「じ、じゃぁ、何するの?」 「ねりゅ」 美優はポンポンと手を畳へ叩いた。 「み、美優は、な、何が言いたいんだ?」 「にぃちゃう。くりゅ」 なんでですか? 「にぃ、にぃ、あ、あう、う、うぁあああ!」 泣き出しちゃいましたよこの子…。 超罪悪感。 「わ、わかったから泣くな…一緒に寝てやるけど布団で寝なきゃ痛い…」 オレは常に美優用に置かれている布団を引っ張り出し敷いてやる。 すぐさま敷かれた布団に入り布団を叩いた。 「にぃちゃう来りゅ」 「はいはい…」 オレは言われるまま其処に寝転んだ。 すると美優はオレの腕を枕に寝やがった。 一瞬で…。 の○太君もびっくりの速さだ。 しかたなくオレも寝ることにした。 まぁ、お腹いっぱいだったし…。 いっかな…。
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