人生に保障はない

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俺、片桐景斗はバスケットボールの選手として、この会社に入社してきた。 もちろん、選手として入社もしたが経理の仕事をしながらの待遇だった。 中学・高校と部活でバスケットをしてきたぐらいで特にインターハイに出た経験があるわけではなく、主将としてチームを引っ張っていったわけでもない。 ある意味、入社出来たことも不思議だし、こうやって解雇を受けることは不思議でもなかった。 選手としても社員としても俺は中途半端なのだから。 人生そのものも中途半端なのだから、こういう結末でも納得できる部分があるのだ。
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