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―二ヶ月前。初めてスタメンとして試合に出た。
それまでは補欠。当たり前のことだった。
中学・高校と部活をした程度で、自分自身のプレーに自信ないのにスタメンになれるはずがない。
その日はたまたまスタメンとして出場することができたのだ。
それでも久しぶりに走るコートは気持ちが良く、冷静になれてなかったと思う。それが仇となったのだ。
俺はオウンゴールをしてしまったのだ。
ゴールを決めた瞬間の俺は、人生の中で五番以内に入るほどのテンションと絶叫を上げていた。
ふと我に返ると、静まり返っている会場。たまたま見に来ていた会社の重役達の塞がらない開いたままの口。何より痛かったのは、同じチームメンバーからの視線だった。
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