9707人が本棚に入れています
本棚に追加
次に、3人で集まった時の事だ。
小さな子供がいるので、
最近はもっぱら幸子の部屋に集まる事が多かったのだが、その日もやはり百合の口から出た言葉は、旦那の事だった。
幸子は内容を察し、
「先に寝かしつけてくるね。」
と、子供を寝室へと連れてリビングを出た。
百合は遥に向けて話し出す。
「今週なんかさ、毎晩午前様だったよ。なんか所長にフォロー任せられてるみたいでさ…。」
溜息を吐き出しながら、百合は持参したクッキーの封を開けた。
.
最初のコメントを投稿しよう!