社宅の友人

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次に、3人で集まった時の事だ。 小さな子供がいるので、 最近はもっぱら幸子の部屋に集まる事が多かったのだが、その日もやはり百合の口から出た言葉は、旦那の事だった。 幸子は内容を察し、 「先に寝かしつけてくるね。」 と、子供を寝室へと連れてリビングを出た。 百合は遥に向けて話し出す。 「今週なんかさ、毎晩午前様だったよ。なんか所長にフォロー任せられてるみたいでさ…。」 溜息を吐き出しながら、百合は持参したクッキーの封を開けた。 .
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