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今日もまた、この桜ノ宮学園に細やかな朝が訪れる。
「そこ!!ネクタイ曲がっている!!直してこい!!」
「茶髪は厳禁!!身だしなみの基本だぞ!!」
先生や風紀委員にまじり、駒崎璃央(コマザキ・リオ)は今日も忙しい朝を迎えていた。
「見ろよ…またあの鬼会長注意してるぞ。」
「チビなくせしておっかないよなぁ~。」
ヒソヒソと陰口を叩かれるのもいつものこと。
そんな時は軽く睨みつけてやればいい。
いつもと同じ朝、変わらない日常…
しかし、今日の朝はいつもと違うことが起こった。
バシャアッ!!
突然落ちてきたバケツ。あまり入ってはいなかったが、思いっきり水に引っ掛けられた。
「ごめんなさ~い!!」
校舎上から男子の声、大方ふざけていたのだろう…
先生が男子達を怒鳴りながら注意している。
「大丈夫ですか会長!!」
副会長、三上飛鳥(ミカミ・アスカ)が心配そうに言った。
「大丈夫だ、後は頼む。」
そう言い残し、璃央は校舎裏へむかった。
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