♥♠早朝、校舎裏♦♣

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今日もまた、この桜ノ宮学園に細やかな朝が訪れる。 「そこ!!ネクタイ曲がっている!!直してこい!!」 「茶髪は厳禁!!身だしなみの基本だぞ!!」 先生や風紀委員にまじり、駒崎璃央(コマザキ・リオ)は今日も忙しい朝を迎えていた。 「見ろよ…またあの鬼会長注意してるぞ。」 「チビなくせしておっかないよなぁ~。」 ヒソヒソと陰口を叩かれるのもいつものこと。 そんな時は軽く睨みつけてやればいい。 いつもと同じ朝、変わらない日常… しかし、今日の朝はいつもと違うことが起こった。 バシャアッ!! 突然落ちてきたバケツ。あまり入ってはいなかったが、思いっきり水に引っ掛けられた。 「ごめんなさ~い!!」 校舎上から男子の声、大方ふざけていたのだろう… 先生が男子達を怒鳴りながら注意している。 「大丈夫ですか会長!!」 副会長、三上飛鳥(ミカミ・アスカ)が心配そうに言った。 「大丈夫だ、後は頼む。」 そう言い残し、璃央は校舎裏へむかった。
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