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「やれやれ…朝から酷いめにあった。」
大きめの眼鏡をかけ、璃央はもとの場所に戻ろうとした、だが…
「おんやぁ~、誰かと思ったら鬼会長じゃないっすか~。」
…学園の不良グループの一人、佐々木亮(ササキ・リョウ)。その男が目の前に立っていた。
「……っ!!」
校舎に片手で叩きつけられた。小柄な璃央との身長差はかなりある、これは…かなりヤバい。
「前々から気に入らなかったんだよ、チビのくせに偉そうにしやがって!!」
殺られる…そう思って璃央は目を閉じた。
鈍い音がした、しかし痛みは無い…。
そっと目を開くと、佐々木亮の顔にハンドバックがズッシリと…
佐々木はそのまま倒れた。バックを拾いながら思うのは一体誰が?
そして上を見上げると!?
ヒラヒラと手を降って微笑んでいるのは、学園一の問題児でその名を知らない者はいないとまで言われた女相場涼子(アイバ・リョウコ)!!
赤毛の長いストレートは何処にいても目立つ上、高い身長は威圧感がある。
規則正しい璃央とは、まったく正反対の存在。
もちろん生徒会とはあまり良い仲とはいえない、むしろ最悪…
プイとそっぽを向くと、璃央はその場を去った。
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