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「うへへへへ~」
女の子の前に男が立っていた。
雑に禿げた頭に汚れたジャンパー、寒気がするような笑みを浮かべながら女の子達ににじり寄っている。
時折変質者が出没するなんて話を聞いたなぁ、と風間は思った。
男と女の子達の距離は徐々に縮まっている。
悠長にそんなこと思っている場合ではない、風間は男に向かって駆け出した。
「おい! そこの―一」
その時
「ゆうちゃーん!あっちゃーん!待ってぇ~!」
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