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「ところでおじさん誰?」
ひま〇りにいきなり話を振られ一瞬戸惑った変質者だが、再び気味の悪い笑みを浮かべる。
怖気立つ友人達の前でひま〇りは仁王立ちして男を睨んだ。
「まさかおじさん……あっちゃんのお父さん?」
「んなわけないでしょ!」
友人の一人、あっちゃんが叫んだ。
ゆうちゃんは、またいつもの調子か、と溜め息をついている。
「じゃあ血は繋がってないけどパパって呼んでる人?」
「違?う! 私とこいつは全く関係ないの!」
「んもう照れちゃって~」
「照れてないぃ!」
風間の中で何かがじわりと滲んできた。
あっちゃんという子に共感し、共鳴したせいだった。
「お姉ちゃん達かわいいね~。おじさんと一緒に遊ぼうよ~」
「え~でもアタシこれから帰ってテレビ見ないといけないし~」
「ひまちゃんそんな真面目に答えなくていいの! こいつ最近噂の変質者だよ!」
「うへへへ~」
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