βl@ck★OUT

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そいつは駅に向かう道路の一番近い曲がり角から姿を現し、誰かに向かって叫ぶ。 現れたのは、人間だった。 意外な結末に、思わず戸惑ってしまう。 おそらく、俺と同じ歳くらいだろう。 サングラスをかけ、上下共に緩い服装が如何にも悪そうな顔つきを演出している。 思わず、俺はそいつの右手を凝視してしまった。 右手に握られていたのは、引きずる程の長く巨大な凸凹のついたノコギリ。 左手に持つ、DIMが真っ直ぐに俺に向けられる。 「やっぱり新規プレイヤーだ!アニキ!45万円だ!」 ノコギリを持った男が叫びながら、後ろを振り返ると、曲がり角から新たな人間が、ゆっくりと姿を現した。
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