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その中では実に多くの人が暮らしていた。
異変に気付いたのは、一昨日の夜だ。
一人暮らしの俺の部屋がやけに騒がしいと思ったら、壺のの中から声が聞こえていた。
怖すぎて、最初は見ようとも思わなかった。
そして・・・
次の日の朝、覗き込んだ。その頃になると、恐怖心より好奇心のほうが大きくなっていた。
壺の中には、
村が有った。
街が有った。
活気に溢れていた。
商人がいた。
農民がいた。
狩人がいた。
お祭りをやってた。
なるほど、騒がしかったのは、このせいか。
と、気付いたら俺も壺の中にいた。
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