第1章 越えられない壁

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何年ぶりだろうか? 走ったのは…こんな事で命を危険に晒すなんて。 でも、妹のためだ…少しの無理なら。 「や、やっと追い詰めたぞハァ…ハ…ァ…ハァァ…」 辺りを見渡すと、ここは公園らしい。ネコはまだ、逃げていくが…止まった。 そこには、木の根元に女の子がいて、そのネコを撫でている。 「どうしたの……?」 「ニャーー♪」 「あげるって?」 ネ、ネコと会話してる?! だけど、静かそうな人で───バタッ。
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