第1章 越えられない壁

12/53
前へ
/293ページ
次へ
って待て、今回のは尋常じゃないぐらい痛いぞ…叩きすぎ! 「痛いって!…ハァハ…ァ…ハァ…」 「お兄ちゃん…!」 魅麗は俺に抱き着いてきた。 すまないが、俺の顔は全力で真っ赤だ。ふと、手に違和感を覚える。…ストラップだった。さっきの少女が置いて行ったのだろうか? 「とりあえず、これ」 「あ!と、取り返してくれたんだ…あ、ありがとう//」 「良いって♪そういえば、俺の周りに誰か居なかったか?」 「居たよ。でも、私が来たら逃げちゃって」 「そっか…って今何時だ?!」 辺りはオレンジ色に輝いてる。つまり、夕暮れだ。
/293ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加