第1章 越えられない壁

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「俺は一体……何時間ぐらい」 「三時間かな?」 「そ、そんなに?」 三時間…俺は倒れていた。そんなに時が経つのは早いのだろうか?まぁ、止まってはくれないだろうな。 「もしかして…ずっと探してたか?」 「うん…」 泣くなって。俺はここに居るし、生きてるんだから。でも、言葉には出来ない。 「ごめんな…俺のせいで時間潰しちまったな」 魅麗の髪をくしゃくしゃになるまで撫でてやった。 「でも、ストラップ取り返してくれたから、全然大丈夫♪」 「そっか、なら良かったよ……時間も遅いし、帰るか?」 「うん♪」
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