コール2 親友、滝口アキラ

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   別にアキラを信じてないわけじゃない。もし自分がアキラから、ケータイに霊がとりついた、なんて言われたら信じないからだ。それより、夏目が現れる証拠がない。 「まぁ、それは置いといて昼からお前ん家行っていいか?」 「いいけど。ゲームか?」 「そっ。ってかカードゲームもやろうぜ」 「勝ったらレアカード貰うわ」 「賭けかよ。後で返せとか言うなよ」 「俺が負ける前提か?」 「だってお前オレに勝ったことないじゃん」 「今日はわかんないじゃん」 「どうだか。じゃ、また後で」 「じゃあな」  電話を切った。  出掛ける支度をするために、タンスから服を取り出し上を脱いだ。  するとまた、ブーッブーッとケータイが鳴っていた。  寒気がした――。
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