コール2 親友、滝口アキラ

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   ケータイを手に取り、みてみると、“非通知”と表示されている。夏目からの電話は登録出来ないことはもう実証済み。だからこれは、夏目からの電話だろう。 「出ないといけないのか」  かれこれ5分。服を着終わっても鳴り響く。オレはようやく観念して、電話に出た。 「もしも……」 「長いですよ!電話かけて数十分は経ってますよ!」 「いや、5分なんだが」  電話に出たとたん、顔を膨らませ、昨日と同じ服装で現れた夏目。 「……大差ありません!」 「あっ、開き直った」  その夏目の反応に思わず、笑ってしまいそうだった。 「ユウマさん、お出掛けになるんですか?」 「そうだけど、よくわかったな」 「服装がオシャレなんで」 「そうか?普通だろ」 「よく似合ってますよ」  夏目は微笑を浮かべた。  不覚にもドキリとしたオレ。 「顔赤いですが平気ですか?」 「日焼けです」 「家の中なんですけど」
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