25人が本棚に入れています
本棚に追加
何とかごまかして、違う話しに持ち込んだ。えっ。ごまかしてないって?気のせい、気のせい。
「今日は友達と遊ぶからお前、電話してくんなよ」
「え!?いや、それじゃあ話しが違うじゃないですか!?」
「いつ、どこでオレがお前の寂しさ埋めてやるって言った」
「あー。ズルイですよそれ」
「ってかさ、寂しさとかどうやって埋めるんだよ」
「わたしを友達として、接してくれればいいんですよ」
霊とですか。いやその前にコイツ女だよな……?
「友達ねぇ。オレ、女友達って呼べるかわかんない奴、一人しかいないからどう接するかわかんねぇんだけど」
「女友達と呼べるかわからない人、一人ですか……。意外ですね」
「だから……あの、今お前とも接するのも正直オレ、恥ずいんだわ」
絶対ェオレ顔真っ赤だ。隠すために顔を下に向けた。今思うと夏目の顔をしっかり見たことなんてない。
自分自身、女慣れしたいと思っている。
「……クス」
ケータイから笑い声が聞こえてオレは夏目をみた。
最初のコメントを投稿しよう!