コール2 親友、滝口アキラ

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   何とかごまかして、違う話しに持ち込んだ。えっ。ごまかしてないって?気のせい、気のせい。 「今日は友達と遊ぶからお前、電話してくんなよ」 「え!?いや、それじゃあ話しが違うじゃないですか!?」 「いつ、どこでオレがお前の寂しさ埋めてやるって言った」 「あー。ズルイですよそれ」 「ってかさ、寂しさとかどうやって埋めるんだよ」 「わたしを友達として、接してくれればいいんですよ」  霊とですか。いやその前にコイツ女だよな……? 「友達ねぇ。オレ、女友達って呼べるかわかんない奴、一人しかいないからどう接するかわかんねぇんだけど」 「女友達と呼べるかわからない人、一人ですか……。意外ですね」 「だから……あの、今お前とも接するのも正直オレ、恥ずいんだわ」  絶対ェオレ顔真っ赤だ。隠すために顔を下に向けた。今思うと夏目の顔をしっかり見たことなんてない。  自分自身、女慣れしたいと思っている。 「……クス」  ケータイから笑い声が聞こえてオレは夏目をみた。
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