コール2 親友、滝口アキラ

6/9
前へ
/62ページ
次へ
  「夏目、何で笑うわけ?」 「あっ。可笑しいわけじゃないですよ!ただ、ユウマさん見かけと違って可愛いいなって思いまして」 「お前ホント、さらりと恥ずいセリフはくよな」 「そうですか?正直に言っただけですよ」 「……あっ、電池一つ失くなった」 「早いですね。じゃあ、失礼させていただきます」  スッと夏目は消えて行った。  ケータイを見つめると、電池のマークはまだ三つあった。騙したのだ。  女ってんのは皆あんなのなのか?一人除いてだが……。  ある一人の女性を思い浮かべ、う~んとうねった。        ◇ 「こんにちは。おじゃまします」  玄関をあがり、ずかずかと入っていく。  2階に向かうさい、アキラのおばさんがいた。 「おばさんおじゃまします」 「こんにちは。後でお菓子持っていくわ」 「ありがとうございま~す」  おばさんと軽く会話をし、2階に上がった。  ノックもせず、アキラの部屋に入るオレ。
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加