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部屋に入り、目にするのはベッドの上で真剣にゲームをしているアキラ。
「モンハー?」
「うん、そう」
「どんくらいゲームしてた?」
「ユウマと電話した後からずっと」
バックをおいて、アキラのベッドにのり一緒にゲームをやり始めた。
◇
「オレのターンだよな」
デッキをとり、手札にいれる。今度はカードゲーム。金がない日はほとんどアキラん家で過ごす。
ドアのほうからノックが鳴った。
「お菓子持ってきたよ」
「あっ、おばさんありがとうございます」
「いいえ。じゃ楽しんでね」
お菓子とジュースを運んでくれるアキラのおばさんに感謝する。
「お前ん家のおばさん、ホントいい人だよな~」
「ユウマん家だって、おばさん面白いじゃん」
「あれはいいんだよ。ってか面白い?」
「ウケるよ」
そんなたわいない話しをしていると、ケータイのバイブが鳴っていることに気付いた。
「ユウマのケータイじゃないのか?」
「…………」
「ユウマ?」
「……ごめん。長くなるかもしんねぇ」
「それはいいけど……」
バックからケータイを取り、その場から立ち上がり、部屋から出た。
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