コール2 親友、滝口アキラ

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   アキラは幼なじみの少女と取っ組み合いになっていた。  窓が開き、カーテンがなびいている。多分、あそこから入ったのだろう。ドアから入った姿をみていない。あそこからしか入って来られない。  幼なじみの少女――久藤リサはオレに気付き、睨んだ。 「よりによってユウマ!うちより親友選んだな!?」 「いや、だから忘れてた」  二人の話しから、オレはお邪魔虫だと判断した。 「……アキラ、オレ帰るわ」 「コラ、ユウマ逃げるな」 「逃げるなって何!今からでもいいからデートー!」  カードをしまいじゃあ、と二人に言って出て行った。 「おじゃましました~」  アキラん家から出た後、ケータイを耳にあてた。 「あの方達放っておいていいのですか?」 「いいんだよ。何時もあんなんだからさ。今から家帰って何するかな……」 「テレビ観たいです」 「テレビ?今の時間、面白いのやってるか?」 「面白くなくてもいいですよ!テレビお願いします」 「ハイハイ」  日が暑くなるなか、ケータイで夏目と話しながら帰って行く。  夏はまだまだ長い――。 .
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