コール1 非通知からの出会い

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   幸せだった。オレは幸せだった。  ちょっと調子にノって自分のベッドへダイブ。 「よっしゃー!夏休み突入ー!」  そう、何故オレがここまで浮かれているというと、今まさに夏休みに突入したからである。  オレの妄想……じゃなくて想像が頭に浮かぶ。プール行って、祭り行ってと遊ぶことだけだが……。  とりあえず、明日遊ぶためにケータイを手に取り、親友の滝口アキラを誘おうとした。  押す瞬間、バイブレーションが鳴った。押そうとしていたのだから、指はそのままボタンを押してしまった。  ケータイ画面をみると、通話時間が出ている。非通知とかかれているが、出てしまったものは仕方ない。内心ドキドキさせながら出た。 「もしもし?」 「……あれ?」  ケータイから聞こえる声は高い声。 「あの、どちら様ですか?」 「えっとですね。驚かないで、後ろを見てください」 「ハイ?」  意味が解らないが、損はないので指示に従ってみた。  状況確認しよう――。
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