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幸せだった。オレは幸せだった。
ちょっと調子にノって自分のベッドへダイブ。
「よっしゃー!夏休み突入ー!」
そう、何故オレがここまで浮かれているというと、今まさに夏休みに突入したからである。
オレの妄想……じゃなくて想像が頭に浮かぶ。プール行って、祭り行ってと遊ぶことだけだが……。
とりあえず、明日遊ぶためにケータイを手に取り、親友の滝口アキラを誘おうとした。
押す瞬間、バイブレーションが鳴った。押そうとしていたのだから、指はそのままボタンを押してしまった。
ケータイ画面をみると、通話時間が出ている。非通知とかかれているが、出てしまったものは仕方ない。内心ドキドキさせながら出た。
「もしもし?」
「……あれ?」
ケータイから聞こえる声は高い声。
「あの、どちら様ですか?」
「えっとですね。驚かないで、後ろを見てください」
「ハイ?」
意味が解らないが、損はないので指示に従ってみた。
状況確認しよう――。
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