コール2 親友、滝口アキラ

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   夏休み一日目。部活に入っていない、いわゆる帰宅部のオレは日が照ってもまだ寝ていた。 「ユウマ!学校がないからって何時まで寝てるの!」 「ぐぅー……ぅぁ」  煩い怒声でオレは起きた。夏休みだからこそ寝るんだよボケ……。  起きてケータイをみると9時だった。大きな欠伸をして一階に行く。  リビングにつくと、仕事の支度をしている母さんがいた。 「これ朝ご飯。もう仕事で行くから。昼ご飯、冷蔵庫だから」 「ああ……うん」 「んじゃ行ってくるわ。出かけるなら鍵、閉めてってよ」  伝えたい事だけ伝えて出掛けてった。  そのあと、朝メシをすまして2階に上がる。  部屋に入るとケータイのバイブレーションが鳴っていた。手に取り開いてみると、そこにアキラの名前が表示されていた。  そういや遊びたかったんだ。ちょうどいいや。 「もしもし、アキラ!ちょうどよかった。今日遊ばね?」 「そのつもりで電話かけた。昨日電話なかったから不思議に思ってたよ。なんかあった?」  淡々とかけられる言葉。親友だけあり、鋭い。 「あ~まぁな。あんまし気にすることねぇよ」  すっごい気にすることだが……信じられないだろ――。
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