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食堂のやりとりから日向が親衛隊らしき人物達に一緒に来るように言われるまでの時間が短い。
やはり食堂で騒ぎを起こしたのは少し不味かったか。
しかし被害を最小限にしたのだからしょうがないかと朝飛はすぐに納得した。
頭を切り替えて黒板を見る。そのまま授業の声に耳を傾けながら午後の授業は過ぎていった。
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「ふぃ~、なんとか1日目は無事に終わったね朝飛」
「………そうか?」
夜、部屋で夕食を食べながら寛いでいて。
日向は今日あった『何か』が余程楽しかったのか始終機嫌が良かった。
嬉しそうな妹を見るのは悪い気分ではないが
・賢士と一緒のクラスだった
・担任が果てしなく天然で頼りない
・何故か生徒会に目をつけられついでに親衛隊にも目をつけられ
・誰かは知らないが日向が女だってことが早速バレた
これで無事に1日過ごしたなんて言えるのだろうか。
「だよね☆おめでとう!!ひーちゃん達は無事学園に馴染んだんだよ」
「お前はどこから涌いてきた。………まあ丁度良い。……生徒会と随分仲良しだったな?」
少なくとも生徒会に絡まれた原因は賢士にもある。しかも知り合いであったのに何も言わなかったときた。
ニヤリと笑いながら賢士に近づく。手にはそこら辺にあった辞書を片手に、だ。
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