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「じゃあ、転校生のお二人さんに自己紹介してもらいましょうか。勇馬からいいなさい。」
はい。と返事をしてから勇馬は答えた。
「南山中から来ました。宮本勇馬です。2ヶ月前まで、この学校にいたので…」
ここでクラスに笑いが起きる。
笑いが収まるまでなにを言ってもみんなの声でかきけされてしまったのであきらめた。
自己紹介は途中だったのだが、先生の「勇馬はまぁどうでもいいや。」の人ことで神崎さんの紹介に移ってしまった。
(俺にも少しぐらい興味持ってよ。)
「神崎…雫…です。」
クラスのみんなはまだあると思って黙って聞いていたが…自己紹介は終わったみたいだ。
(もう終わり…?)
「勇馬が長いからいけないんだよ(怒)」
そうだそうだと男子からの怒号が響く。
(俺とたいして変わんないじゃん。つーか扱いひどすぎだし(涙))
「じゃああんたらの席は窓側のあの二つ使って。」
芝原先生が言った席は窓側の一番後ろの日当たり良好風通し最高、居眠りし放題の最高の物件だった。
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