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指示通りに二人は、席まで向かい、俺が窓側の一番後ろに座りその隣に雫が座った。
「ごめんね~神崎さん。こっちの席が良かった?どうしてもここだけは譲れないベストポジションなんだ!」
「別に…いいよ。」
いいよ。と言ってはいるが、言い方からはっきり怒っていることが感じとれた。
(ヤバい、怒らしちゃった。)
「ごめん。なんで怒ってるの?なんかしたなら謝るから。」
すると彼女は…
「ばか…」といい黙ってしまった。
「ホントにごめん。」
勇馬は怒らしてしまった罪悪感から一生懸命謝ると、誠意が感じとれたからか
「次また…雫って呼ばなかったら…許さないから…ね」
勇馬は雫が許してくれたためわかった!と元気に答えた。
「お詫びに雫の言うことなんでも聞いてあげるよ。」
(てか、雫はそんなことで怒ってたのか次から気をつけよう。)
勇馬が答えると雫は
「じゃあ一緒に帰って。」といった。
勇馬はそんなことならお安い御用さ!と笑顔で答えた。
「コラッ!お前ら調子こいてベラベラしゃべっちゃだめよ。」
「「すみません!(すみ…ません)」」
二人の声がハモってしまい二人で顔を見合せて笑う。
「まあ…初めてだから許してあげるわ。次から気をつけなさい。あと、次は国語だからしっかり準備しなさい。じゃあ休み時間にしていいわよ。」
芝原先生は連絡事項を告げて、教室を出ていった。
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