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バルコニーにエドワードが居たのだ。
肩にフクロウは居なかった。
マグノリアは静かにその場を立ち去るつもりだったが、窓に足が当たり∑バンという音を発ててしまった。
エドワードがその音を聞いて振り返った。
「マグノリア姫…?!」
エドワードがカーテンに隠れたマグノリアのドレスの裾を見て気付いた。
「はっ!はい…」
マグノリアは見つかってしまい気まずそうに返事をして顔を見せた。
「こっちに来ない?月が凄く綺麗だよ。一緒に見ようよ」
エドワードは嬉しそうに微笑みながら言った。
その口調はさっきまでの堅苦しさが抜けてまさにジェイムズそっくりな口調になっていた。
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