―ルージュ―

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  『…何でしょう?』 再び奥の部屋から姿を現した将軍… その腕に抱かれているのは、白いシーツに包まれた……ラスベル?…彼女が、なぜここに…? 「将軍に、託したい…  ルージュの…魔法術の指南役を、頼む。」 「…王様!?…」 『私に、ですか?』 「将軍に……預ける。」 この…将軍に、魔法を習う……? (…習いたいっ!!) 「教えてください、将軍!」 将軍に向かって懇願した。 今、あたしに必要なのは“チカラ” 自分自身だけじゃなく 大切な人を守れる…強いチカラが、欲しい…!! 『…承知致しました。  私の出来得(できう)る限りで  お教え致しましょう。』  
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