城のはなれ家[1]

3/10

211人が本棚に入れています
本棚に追加
/186ページ
  結局、わかっているのは ルージュ様が“ジュエル様”と言う偉い称号を頂いて 本格的な魔法修行の為に、この“離れ家”で暫く過ごされるって事。 わたしは、それをお助けする為に、喜んでお供に付いて来たって事。 いや、これは…たいへん栄誉な事なんですけどね♪ こちらに移って来て、ひと月あまりですが、 今までと変わった事が、いくつかありまして… どれから話したらいいか………。 「これ、お女中!  買い出しにいつまで時間をかけておる…  戻って来たのなら  早く、夕飯の支度にかからんかい!」 「…………」  
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

211人が本棚に入れています
本棚に追加