城のはなれ家[1]

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  この…… さっきから、偉そうに自慢しているおじいちゃん…いえ、ドワーフの族長は、陛下とは旧知(きゅうち)の仲であり親友でもあるという… 背は、わたしの腰丈より低くて (わらべ)のような体型のくせに、こげ茶色の立派なお髭をたくわえて、顔の半分以上がモジャモジャしてる… しかもお髭の先を三つ編みで三つに分けていて…なんとも可愛らしい……いえ、 とても親しみやすい姿をした、小さなおじいちゃん…。 あ…また、言ってしまいました……。  「何をニヤニヤしておる?  気色の悪い顔をしおって…。」  「おじいちゃん!  女の子にそれは、失礼でしょっ!!!」 「ほれ、みなさい  気を悪くするのは、お互い様じゃろう?」 ふふん…と鼻を鳴らして、得意顔でわたしを見上げるその様子は ……やっぱり可愛らしい!…… 「ええ…そうですね  以後、気をつけますわ、フット様。」 「お女中、…顔が笑っとるぞ。」  
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