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この……
さっきから、偉そうに自慢しているおじいちゃん…いえ、ドワーフの族長は、陛下とは旧知の仲であり親友でもあるという…
背は、わたしの腰丈より低くて
童のような体型のくせに、こげ茶色の立派なお髭をたくわえて、顔の半分以上がモジャモジャしてる…
しかもお髭の先を三つ編みで三つに分けていて…なんとも可愛らしい……いえ、
とても親しみやすい姿をした、小さなおじいちゃん…。
あ…また、言ってしまいました……。
「何をニヤニヤしておる?
気色の悪い顔をしおって…。」
「おじいちゃん!
女の子にそれは、失礼でしょっ!!!」
「ほれ、みなさい
気を悪くするのは、お互い様じゃろう?」
ふふん…と鼻を鳴らして、得意顔でわたしを見上げるその様子は
……やっぱり可愛らしい!……
「ええ…そうですね
以後、気をつけますわ、フット様。」
「お女中、…顔が笑っとるぞ。」
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